先ほどの続き。
ここからは舞台のお話です。
GS(ガソリンスタンド)で働いてる
観月ありささんをその近くに住んでいて、吃りが特徴的でコミュ症な
渡部豪太さんが好きになってしまうというお話。
けど旦那は毎晩浮気をしに出かける浮気男。今日こそ家にいてよと願う日もお前なら大丈夫やろと出てってしまう旦那です。
そんな旦那だからこそ、ピュアな年下男に惚れてしまったのね。
そして結果的に、
観月ありささん、
渡部豪太さんが心中してしまうというお話です。(話ぶっ飛びすぎ)
出演されていた俳優さん方、本当に大物ばかりでした。ほっしゃんも出てたよ。
千秋楽も観劇しましたが、まあほっしゃんの声が出てないこと。すごく心配でした。けど、最後の声を振り絞って演技されている(むしろ叫んでる感じ)のは響きました。(?)
とにかくほっしゃんの声が枯れていたことを伝えたいだけです。
後半にかけて重いですが、前半は会場に笑い声が飛び交うくらい面白いシーンがたくさんありました。
豪太くんは蹴られてばっかだったような…
キスシーンもどっぷりあったので(1.2回だけど濃いの)友達と見に行ってよかったなーと思いました。
死人が多いです。
ほっしゃんも自殺、もう一つの女性中国人と男性のカップルも心中、そして
観月ありさ渡部豪太も心中。
さいごにどどどっと。
ほっしゃんは、1幕の最後かな。
明るい場面からいきなり、ドーンと雷を落とされたような衝撃が走る感じ。ドキッッとしました。まじで。
照明も真っ赤。
ひぇーってかんじ。
あっそうだ。
1幕で
観月ありさがホースで水まくシーンがあるんです。一階席の1.2列目の人にはかかるみたいなのでビニールシートみたいなのが配られてました。ぷ
面白いですよね、そういう計らい。
千秋楽は、びっしょびしょに撒き散らしてました。水。上から見てて面白かったです。
2幕でも一瞬、ホースから水を出すシーンがあるんですが、
観月ありさがまた撒き散らす素振りを見せるから、1列目の人とか、またか!と勘違いしてビニールを取り出すんですが、ただ手を洗うためというオチに、クスクスと1列目だけに笑いが起きるというのも見てて面白かった。
2幕はあんまり笑うシーンはなく、真面目にお芝居を観ます。
舞台のキスシーンって、なんかリアルで(リアルすぎるんだ)、見てるこっち側はどうしたらいいかわからなくなるのは私だけでしょうか。ぷ
早く終わってくれ、なんか変な雰囲気なんだぞ、こっち側は!
と思いながら、心の中でソワソワしてます。
そして、最後ですね。
なぜガソリンスタンドなのか、というとこで、ここでドーンと狂気シーンが最後に待ち構えています。
話の展開的に
観月ありさ と
渡部豪太 が、2人でおちようと遠くへ行こうと いうことで、お互い荷物を持って準備満タンのその日、
観月ありさ の兄が(さっき書いた
女中国人と男性のカップル)心中してしまうので、そんな今日遠くへ行くなんてことができなくなってしまうのです。
(2人とも真っ白の服です)
そのことを打ち明けると、イヤだの一点張りの
渡部豪太。
何回かやりとりがあり、ボストンバッグをドラム缶にボーンと投げる
渡部豪太。
まあすごい音が会場に響き渡ります。(まあまあびっくりします)
そして、
ガソリン
ガソリンを体にかけます。
服の中も、頭からも。
本当にガソリン(軽油かな?)を使っているらしく(ちゃんとはわかりませぬ)、ぬるぬるしてて、2人とも滑りまくり。
滑りまくりというのは、逃げ回る
観月ありさを離すまいと
渡部豪太が引っ張ったり、してるからなんですが、
観月ありささんの髪の毛までガソリンまみれなので、純粋にああ髪の毛…痛まないのかな?という心配にもなりましたが。
あぁ、なんとも狂気シーン。
見応えバッチリ。
二人の争いが少し続き
そして首を締めるのです。
観月ありささんの「遠くへ、連れてってー…」の声とともに逝かれます。
なかなか怖いシーンですよ。
そして、
しかし、姿を消した
観月ありさを探す、姉とその他もろもろがいます。
最終的に見つかってしまい、警察官が
渡部豪太を逮捕しようとした瞬間
警察官の拳銃を一瞬で奪い
その拳銃で、自殺してしまいます。
警察官は、もう自分は終わりだ。ここまで積み上げてきたキャリアが…と嘆きます
その他もろもろの一人が言います。
「これは心中事件や。」
どんっと太鼓の音がなり
ドーンと大きな満月が現れます。
その満月に向かい、歩いていく…
そして舞台は終了です。
満月に向かい歩いていくシーンなのですが、観客にお尻を向けて、満月の方向を見ている状態なのですが、いわば、その場で足踏みをしてる状態なんです。ちょっと面白いですよね。(ごめんなさい)
何はともあれ素晴らしい舞台でした。
こんなにも語りたくなるような舞台だったということですね。
あんなにも印象に残るような舞台を、
新歌舞伎座だけだなんてもったいないなあと感じております。
あろは